Interview with NARIZO
━━━尊敬するアーティストや有名人は?
- 「そりゃ、諭吉だよ。福沢諭吉。「天は人の上に人を作らず、人の下に人を作らず」なんて凄い発言を残した彼だけどね。最も人の人生に解りやすい優劣を作ってしまう貨幣のしかも最高額の紙幣になってるところなんざ、そのポリシーに物凄く偽善を感じるじゃない?(笑）今もブランド私学として残る寄付金が大好物の大学の創立者だし、ヤツは学者と言うよりビジネスマン。悪いヤツです。（爆笑）あんな風に、尊敬されつつも実利を取る生き方、自分の様な不器用な人間には憧れだね。」
大量の諭吉
━━━でも、モーニング娘。を尊敬されているとも聞きましたけど?
- 「彼女達は凄いよねぇ。そもそも最初は、オーディションの落選組みが集まって結成されたんだったよね。
- それこそ、ひ弱な前総理が心にも無く叫んでいた「再チャレンジできる社会」ってヤツをあの時代から体現していたんだ。
- それから、分裂したり、脱退したり、増殖したり、これは企業のM&Aが当たり前化する経済や社会を、予言するかのような先取りだったね。
- つまり、彼女達は常に新しかった。最先端の存在だったわけよ。
- ファンが増えないと見るや、手を変え品を変え、モーヲタの客単価を上げる作戦に出だしたところなんて、経営学の教科書を見ているみたいじゃないか。
- なんて、アカデミックな存在なんだ。
- 元メンバーの喫煙やデキちゃった婚についても、よく考えてみて欲しい。タバコを吸うやつなら朝のタバコの一服は格別だろ?朝一番の元気の良い時にSEXしたくなるキモチもオトナなら良く解る。爽やかだけが朝じゃねぇよ。人によって色んな「モーニング」があるんだ（笑）。それを身体を張って主張したのが彼女達さ。生き方がロックだと思わないか? 」
━━━何歳くらいまで生きていたいですか?
- 「憎まれっ子世にはばかるって言うだろ? 俺の手相を見てくれよ。無駄に生命線が長い（爆笑）。もう、手首まで行っちゃってる。一度岩手の山奥で、俺の運転する営業車がマツダの陸送車(大型トレーラー)の下に潜るという大事故を経験したけれど、なんと、かすり傷一つ無かった。つまり物凄く生き残ることに貪欲で、かつ強運なんだ。だから生きられるだけ生きたいね。けど、シゴトを死ぬまでしたいとは思ってない。出来れば４０過ぎには引退して、浜辺の家で日がな一日、酒を呑み、海を眺めて暮らすのも良いね。そして70であろうと、80になろうと、いやいや100を過ぎたって、ミニスカートのお姉ちゃんの脚や、大きなオッパイを愛し続ける、そんなジジイであり続けたいね。俺は女性の美を尊ぶ人間だ。そう。俺は、フェミニストなんだ。（笑）えっ?そういうときに使う言葉じゃない?知ったことか!」
手首までの生命線
━━━最後に一言、謝罪をお願いします。
- 「謝罪？あの時は未だ、数寄屋橋の交差点のソニービル側には、植込みが植わっていましたからね。確かに、深夜の２時に酔っ払って、植込みを引っこ抜き、交差点向いの交番からマイクで「それ以上やったら逮捕する」って、警告されました。ええ..認めますよ。
- えっ、その件じゃないんですか？
- じゃあ、クリントン大統領来日のときに、銀座のカラオケ屋で、間奏の間に一気飲みを繰り返しておかしくなり、みんなで部屋のソファーの上をジャンプしまくりながら「リンダリンダ」を歌いまくっていたら、店から出て行けと言われたあの件?あのときは、猛烈抗議しつつ、尚も盛り上がり続けて、結局、警戒中の警察官１０人に囲まれましたね。
- 確かです....違う?
- それじゃあ、日比谷シャンテの噴水で泥酔状態になった後輩を泳がせて、警備員に追い掛けられたあの件ですか....?では、泥酔して映画会社の上司が、ワインバーの観葉植物に「養分だぁ～」と言いつつ吐いた件ですか?
- いずれにしても、みんな若かったんです。血液中には常に高濃度にアルコールが溜まってたんです。ストレス過多だったんですよ。最近は、そういう呑み方は一切してません。今でも、妙に昼からテンションが高いときがありますが、別に呑んでるわけじゃなく、それは後遺症なんです。当時は学生だったとは言え、呑まずには居られなかった。そういう時代だったんです。確かに私も悪かった。しかし、ある意味、私もあの時代の犠牲者だった。今、思い返せば、そういうことなんです。」
2manji のNARIZOインタビューより
