MISAWA AIR FES 2009 NARIZO Meets Thunderbirds of NARIZO'S web magazine 酔狂侍

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サンダーバーズ三沢に現る

NARIZO Meets Thunderbirds

F-16を駆る音速のアクロバット部隊

DSC01125.JPGブルーインパルスとの競演が見られたのは、三沢のみ。サンダーバーズは、5年前の来日では天候不順で演技をキャンセルしたため、実に15年ぶりに日本の空を舞うことになった。
サンダーバーズとは、アメリカ空軍を代表するアクロバットチームで、全世界のエアショーを股に掛けてその卓越した飛行技術を披露している広報部隊。彼らが駆るのは米軍の主力戦闘機F-16ファイティングファルコン。日本のブルーインパルスが練習機T-4を使用しているのに対し、主力戦闘機で展示飛行を行う彼等のスピード・技術にははるかにそれを凌駕するものがあり、三沢の空を優雅に、そして時にスリリングに舞う彼等の雄姿に、観客は惜しみの無い歓声と拍手で応えた。

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速過ぎる!!

日本のブルーインパルスは何度か見ているNARIZOだが、主力戦闘機のアクロバット飛行を見るのはこれが初めて。ショーが始まると、低空から高高度まで飛びまくり、予想しない速さで後方から進入してきたりする機体を追うのに必死で、写真やビデオどころではなかった。気付いたときにはもう、目前に迫っている。そのスピード感、迫力はまさに、ブルーインパルスとは桁違いのものだった。
この日の三沢基地は09年の国内航空ショーで日本とアメリカを代表する2つのアクロバット飛行チームを一気に見れる唯一のチャンスとあって、航空祭開始前後は空前の大渋滞となった。心配された天候も、すっきりと晴。むしろ気温が上がって暑いほどだった。
そしてエアショーの終了と同時に豪雨。あらゆる意味で、今年はラッキー。青森まで行った甲斐もあったというものだ。
次は5年後といわず、毎年でも来日して欲しいものだ。

DSC01261.JPG離陸のために次々と滑走路へ向かうDSC01287.JPGダイヤモンド編隊DSC01286.JPG低空から高高度へ瞬く間に駆け上がるDSC01279.JPGブルーインパルスとフォトセッション

Blue Impulse

痛恨のバードストライク

午前10時10分。ホスト国日本のブルーインパルスが先ず、空へと舞った。薄曇りの三沢の空へ次々と飛び立っていくブルードルフィンたち。しかし、間もなくショーの一時中断を告げるアナウンスが流れ、6番機が離脱。着陸態勢に入った。
突然のアクシデント、バードストライクである。大事に至らなくて良かったものの、万全の状態で展示飛行を続行できなくなったブルーインパルス。その後は残った5機編成で可能な科目をこなし、ショーを終えることになった。
コークスクリューをはじめ、6番機が居てこそ成立する大技が見られなかったのは残念だったが、アクシデント下にあっても、臨機応変にショーを続行したその姿は、さすが訓練の賜物。地上に降り立ったパイロットは惜しみない拍手と賛辞で迎えられた。
しかし、慣れてきたというのもあるだろうけど、ビデオにしろ写真にしろ、ブルーのスピードは俺の力量で追いかける丁度、限界かもしれない。....サンダーバーズは呆気に取られているうちにみるみる小さくなってっちゃったから(爆)。

三沢基地とその周辺地図

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DSC01243.JPGそれでも飛んだブルーの雄姿
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DSC01244.JPGDSC01245.JPGDSC01230.JPG

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三沢の主役 自衛隊F-2と米軍F-16

三沢基地には、米軍のF-16ファイティングファルコンとF-16をベースに開発した国産機のF-2の戦闘機部隊が所属。
これら2種の戦闘機が展示でも中心的存在になる。
ちなみにF-2もF-16も対地攻撃能力を有する戦闘機であり、制空に特化したF-15の戦闘機部隊とは、役割が異なっている。

DSC01138.JPG式典会場にも両軍を代表して仲良く2機が並ぶ

DSC01201.JPG手が届きそうな距離で展示されてるF-2BDSC01196.JPGエンジンノズル付近DSC01197.JPGこの機体は二人乗りなのでF2-Bと言うそうです。

DSC01172.JPG格納庫の前にもF2-BDSC01170.JPG一人乗りタイプだとF2-Aという型式になるそうですDSC01167.JPG個人的にはF-16より好きなカタチDSC01165.JPGF-16より大きい分、パワーアップと軽量化が図られたとのコト
DSC01219.JPG倉庫の中のF-16DSC01108.JPG開門直後は機体に触れる距離まで接近可能でしたDSC01110.JPG青空とF-16

警戒航空隊 E-2C10万飛行時間達成記念塗装

E2-Cは、レーダー警戒網の弱点を衝いてやってくる領空侵犯機に備えるために1970年代後半から配備され始めた言わば空飛ぶレーダー。三沢の航空警戒隊に配備されているE-2Cのうちの1機が飛行時間10万時間を達成したのを記念して記念塗装され、全国の航空祭で巡回展示されるとのこと。

DSC01192.JPGレーダー波で敵を見つけるその機能が超音波を目の代わりにして空を飛ぶコウモリに似ているため、可愛くデザインされたコウモリが塗装されている。

DSC01182.JPGDSC01184.JPGDSC01193.JPG

展示されていた米軍機たち

DSC01111.JPG触れちゃうF-16

所属のF-16以外にも三沢基地航空祭のために韓国を含む近隣の基地から飛来した米軍機がぎっしりエプロンに並んだ。午前の早い時間は柵も設けられず、にじり寄って触れる距離で戦闘機を見学できた。

DSC01098.JPG米海軍のF/A-18ホーネット

DSC01113.JPG米軍のF-15ストライクイーグル。機体の下にまで潜って写真を撮るマニアも!
DSC01119.JPGこちらは空軍のA-10

DSC01214.JPGF/A-18の愛称ホーネットはスズメバチって意味DSC01210.JPG米海軍のアクロバットチーム「ブルーエンジェルス」はF/A-18DSC01099.JPGF/A-18の垂直尾翼のアップDSC01114.JPGF-15Eストライクイーグル。ストライクとは対地攻撃という意味。
DSC01112.JPG制空専用のF-15の派生型で爆撃機なんだってDSC01120.JPGA-10 サンダーボルトDSC01122.JPGアゴの下には30mmGAU-8ガトリング砲DSC01123.JPG湾岸戦争では約70機が被弾しながら、撃墜されたのは6機と生存率が高いことで有名になった

展示されていた自衛隊機

DSC01148.JPG日本の主力戦闘機F-15J

千歳のF-15や、沖縄から百里に移ったファントムなど他の基地に展開する航空機も大挙、展示されていた。

DSC01150.JPGRF-4Eはファントムをベースにした偵察機。災害派遣等でも活躍。

DSC01149.JPG老朽化が進めどまだまだ現役のF-4EJファントムⅡ
DSC01228.JPGブルーインパルスが採用する国産練習機川崎T-4。写真はバードストライク後の6号機。

DSC01154.JPG航空自衛隊の救難ヘリUH-60JDSC01155.JPG陸上自衛隊AH-1Sコブラ。凄く古い攻撃ヘリ。DSC01158.JPG陸上自衛隊から参加の純国産の偵察ヘリ川崎OH-1通称ニンジャ。DSC01161.JPG海上自衛隊のSH-60Jは潜水艦の発見を任務とする哨戒ヘリDSC01180.JPG航空自衛隊の輸送ヘリCH-47Jチヌーク

航空祭の風景

基地は俺たちにとって非日常の場所。航空祭は基地にとって非日常のお祭り。そんな一日の面白かった光景たち。

DSC01267.JPG午後の陽射しが強くなり、エプロンでへたり込む来場者たち

DSC01178.JPGパトリオットと外人家族とベビーカーの図DSC01221.JPGこういう怖い警告があちこちの地面にプリントされていたりするDSC01247.JPG方々で煙が上がるのは兵士達が肉を焼いているから。あんな不味いソースを掛けるのかは理解不能。

DSC01220.JPGセグウェイに乗った空軍兵士DSC01251.JPG愛嬌を振りまいたつもりのイーグルの着ぐるみは、子供を怯えさせる怖い顔DSC01215.JPGターキーの屋台で客寄せするおどけた女性兵士DSC01249.JPGはっきり言って微妙な味付けだった
DSC01174.JPG基地警備用の装甲車も子供に人気だったDSC01175.JPG万一に備える航空自衛隊の消防車DSC01194.JPG昨年退役で記念塗装で各地航空祭を回っていたファントムを発見DSC01248.JPGこのカップを買うと100円で飲み終えたドリンクを補充してくれる