Komatsu Base Air Fes of NARIZO'S web magazine 酔狂侍


2008年9月21日航空自衛隊小松基地


小松基地と言えば2つの部隊が所属するF-15。
ブルーインパルスよりも、実はこいつの機動飛行を間近で見られるのが、この航空祭最大の見せ場だと思う。
富士山頂(3776m)まで30秒で到達すると言う機動力を誇る日本の主力戦闘機も1980年の導入から、早、20年。改修を重ねて戦力強化が図られ、現在も世界最高水準の装備なのだとか。ちなみにマッハ2.5のフル加速では8000リットルの燃料をたった20分で消費。原油価格が上がる中、流石にエコじゃないのは辛いですな。

IMG_0389.JPG電子戦を制する計器類。間近で見られるのは戦闘機部隊のある航空祭ならでは。
IMG_0392.JPG格納庫では間近に実機を見ることが出来るIMG_0525.JPGF-15Jが2部隊展開する小松ならではの編隊飛行。

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こちらは70年代に配備されたかつての主力戦闘機。三沢基地のF-4EJ改ファントム。
三沢では今年限りで退役という事で、会場に来たのもラストイヤーの記念塗装機。地上展示だけでなく、機動飛行も行って、最後にはまた観客の目の前にスポットイン。みんなに取り囲まれた老兵は、フラッシュを浴び続けていた。



IMG_0529.JPG民間共用の基地ならではの1枚。
IMG_0492.JPG小松救難隊と



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アメリカのF-16をベースにした国産機。ファントムに置き換わっての配備が進んでいくらしい。小松には居ないはずなので、松島辺りから展示のために飛んできた機体か。実際に飛行して見せたのは赤と白に塗り分けられた岐阜にある飛行開発実験団のF-2。

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IMG_0617.JPG赤と白の塗装は、飛行開発実験団所属のF-2の試作機。 飛行開発実験団は、新機種や改修、改造、新装備などの実験や開発に特化している部隊なのだそうだ。

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小松救難隊

レスキュー最後の砦

小松基地のもうひとつの主役が小松救難隊。
災害派遣や事故など、日本のレスキュー活動最後の砦といわれる特殊救助部隊は、しばしばテレビ報道でも活躍する姿を目にする機会がある。
ところで小松の救難隊の活躍を描いたテレビアニメ「レスキューウイングス」が角川映画で実写映画化され、2008年12月に公開予定との事。小松を中心にロケが行われたのは勿論、ヒロインの女性パイロット役を演じる新人の高山侑子は、実際に父親が新潟救難隊員で、訓練中に殉職してしまったという事で、小松基地航空祭でも大きなプロモーションが行われておりました。


IMG_0416.JPG雨の中、一列に駐機するブルー

日本の航空祭を締めくくる存在と言えば、いわずと知れたブルーインパルスの曲技飛行。思い起こせば、航空祭にハマった切っ掛けは入間で彼らを見たあの興奮からだった。
小松でも、それは同じ事。みんなが彼らの演技を待ち望んで、エンジンスタートを見守った。

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しかし、彼らが飛び立って間もなく、痛恨の雨。
しかも、かなり強い雨脚になってきたこともあって、楽しみにしていた曲技飛行は途中で中止となってしまった。
雨に始まり、雨に終わった今年の小松。
晴れだったら絶対、もっと盛り上がったはず。入間で、リベンジだ。
IMG_0635.JPG搭乗前の整列から、かれらのショーはスタートしている。
IMG_0639.JPGいよいよキャノピーを締めてテイクオフへ
IMG_0640.JPG次々と滑走路へ入ってくブルーインパルス。

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石川県 航空自衛隊 小松基地。
しばしば、映画の撮影協力が行われることで知られる日本海側唯一の戦闘機基地。
しかも、民間と共用のため、滑走路にはANAやJAL、コリアエアーなどのジャンボが戦闘機と時間差でひっきりなしの離着陸を繰り返している。

午前7時30分。東京からはるばる石川県まで強行軍したのだからと、せめてもの晴天を願った俺だったが、日頃の行いの悪さか、嘲笑うかのようにエプロンには冷たい雨が降り注いでいた。
格納庫には、この基地の主、F-15が駐機して油圧系統のデモンストレーションを始めている。流石に2メートルと離れていない距離で見る車輪の出し入れやフラップの上げ下げは迫力だ。

この地には2つのF-15の航空隊が所属。
龍がシンボルマークの303飛行隊「ファイティングドラゴン」と、イヌワシをシンボルにする306飛行隊「ゴールデンイーグルス」。
お子様の居ない早朝のこの時間なら、コックピットもゆっくり見物できる。...と、精神年齢的にお子様の俺はほくそえむ。

間もなくオープニングフライト。
爆音を上げて小松の空をつんざくF-15は、腹を間近に見せるほどの低空飛行から一気に空を駆け上がり視界の彼方に消え去った。
凄い迫力に、男の子的な興奮は高まる。
戦いに勝ち抜くために極限まで追求された世界最高レベルの技術は、洗練された美しいデザインの機体に結実して、頭上を飛び交っている。
脳ある鷹は爪を隠す。
実戦を経験することなく、引退するまで航空祭で彼らの妙技と雄姿を拝みつづけたい...と、気さくなパイロット達と話していて、そう思った。

小松基地のお土産

みさいるTシャツ

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303飛行隊の出店で販売されていたミサイルTシャツ。
売り子をやっていた隊員さんがデザインしたらしい。新しくF-15に装備される事になったミサイルを図案化。
遠目で見ると何処となくナイキっぽい。(爆)
フロント胸部分には平仮名で「みさいる」とプリント。
サイズはMだけで、数も30着くらいしか無いとのことだったので、洒落で購入。多分、とてもレアな一品。

303飛行隊Tシャツ

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トレードマークのドラゴンがあしらわれた303の隊員Tシャツ。これも303飛行隊の出店で隊員さんから購入。普通に和モノのTシャツに見える代物だが、沖縄の「海人(うみんちゅ)」Tシャツをパロっていて、よく見ると「dranchu」って書いてあった。(笑)

ダブルネームTシャツ

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小松の2つのF-15部隊「ゴールデンイーグルス」と「ファイティングドラゴン」のWネームTシャツ。これは間違いなく、小松基地土産には最適な1枚ということでゲットしときました。