け of なりぺでぃあ naripedia

計測
露出やピントの距離を測る事。
ゲイン
増幅する事。
アンプの増幅機能を示し、単位はdB(デシベル)。
ゲインアップ
ビデオカメラの感度を電気的に上げる事。


けつ合わせ
例えば音楽のエンディングを映像のお尻に合わせる等、ラストの部分を基準に音や映像を合わせる事。
けつかっちん
キャストや、スタジオ、収録現場の時間制限や「締め切り」が迫っている状況。 かなり切羽詰った状態のため、大抵、この言葉が出たときには殺気立つ。
撮影中のショットの最後に合図的にカチンコを鳴らすこと。
決定稿
改稿を何度か重ねたて、最終的に出来上がったシナリオ。
結髪(けっぱつ)
主に日本髪を結う職人。 「とこやま」と呼ばれることもある。
けつバー
収録した映像の一番最後にカラーバーを入れた状態。
けられ
画面の四隅が何らかの原因によりさえぎられる事。 「ける」とも言う。
ゲリラ
本来撮影許可のいる場所で無許可撮影を行なう事。
ダマテンでやっちゃうこと。
バレると警察の厄介になりかねない様な場所で撮影を強行する事。
原案
実際の事件や誰かのアイデアを作品にすること。
原作ものと違って、事件やアイディアから着想して企画化するため、権利関係の費用が小さくてすむ。
その分、アイディアをパクられると目も当てられないため、企画の推進には充分な注意が必要。例えば、「忠臣蔵」を原案に、老人の寝込みを襲う47人のテロリストを描いたアクション映画を製作する...など。
原作権契約
原作者から、その原作の映像化や映画化を、期間を決めて許可してもらう契約。
決して、早い者勝ちというわけではなく、原作者が嫌だといったら、契約できない。熱意と、ご機嫌取りと、カネの全てが揃わないことには締結が難しい。
映画製作プロデューサーが、原作者に気に入られるような企画の準備、構想を持って、熱心な交渉の結果、ようやく手に入れることが出来る契約書。
定められた期間中(数年間)、独占的に映像化(映画化)する権利を譲渡し、その対価として原作料の支払いと、将来発生するビデオ化の際の2次利用のロイヤリティ(1.75%)や、テレビ放映、海外への番組販売・マーチャンダイジングなどに関してロイヤリティの条件などを細かく取り決めた契約を結ぶ。原作料は、原作者の知名度、権利を狙っている他者との競争状況、映画の興行規模によって様々で、50万~7、800万位までかなり相場には幅がある。
映画の企画は、ベストセラーなど話題作の権利をおさえればそれだけ資本構築や、完成後のリクープも見込めるため、権利取得の競争は激しい。
原作の出版社がこの権利に関して、窓口を取り、ロイヤリティ(契約手数料)を別途取るようなケースも一般化してきた。
原作優先権契約
カネがあるプロデューサーが、取り合えず気になった原作を他人におさえられない様に、カネでホールドしてしまおうとする力業のこと。
原作者から半年~1年間ぐらいの期間を決めて、原作を優先的に開発する権利を譲渡してもらうもの。言わば手付金。対価として50万~150万円くらいの費用を支払う。
契約期間内に正式に映画の制作が正式に決定した場合は、あらためて原作権契約を結ぶ。その際、支払われる原作料は、原作優先権契約の段階で支払ったものを差し引いて支払う形にしておくのが一般的だが、ちゃんとした決まりは無い。
万一、契約期間内に作品化が決まらない場合は、開発優先権利を失った上に、支払ったお金も戻ってこない。
検尺(けんじゃく)
映像の時間を計る事。
原版
撮影したフィルムやビデオテープ。
撮影や録音されたそのもののテープ(マスターテープ)などの素材。
原盤
レコードのマスター・テープの事。
原盤印税
原盤制作者がレコード会社などから受け取る原盤権譲渡や原盤権供給の対価として支払われる印税。CDの税抜価格からジャケット代(税抜価格の10%)を差引いた額の13-18%が相場。ここにはアーティストに支払われるアーティスト印税が含まれていることに注意。
原盤供給契約
レコード制作者がレコード会社と締結する契約形態の一つで、範囲や地域、期間を限定してレコードの複製、頒布に限ってレコード会社にビジネスの権利を与えるという契約。
この契約だと、レコード会社は、レコードの流通ビジネス限定でしか原盤を使用できない。また、契約期間後、契約の切れたレコード会社ではそのレコード流通自体が行えなくなる。慣習上、契約の中に契約期間切れから6ヶ月間はメーカーは在庫を販売してよいという内容が盛り込まれる事が多い。
レコード制作者が音楽出版社やプロダクションだった場合、レコード会社にビジネスの可能性や発展性を縛られない、有利な契約形態。
アーティストのレコードメーカーやレーベル移籍のとき、それ以前に発売のカタログまで移籍先から発売される様なケースは全て、契約が「原盤供給契約」だったというパターン。
原盤譲渡契約
レコード制作者がレコード会社と締結する契約形態の一つで、範囲や地域、期間を限定する事無く、原盤の使用権をレコード会社に移すという契約。
この契約の場合、CMや映画などレコード以外に原盤を使用する際の許諾もレコード会社が行える。
特例的に、配信利用だけ原盤制作者がレコード会社に譲渡しない措置が取られていた時代もあったが、音楽配信ビジネスがCDシングルに代わるビジネスにまで成長した昨今では、マーケティング戦略上、配信のウインドウは欠かせないため、配信も含めてレコード会社で利用をハンドル出来る契約が一般的。
この契約を結んだ場合、レコード会社は契約期間終了後も原盤を使ったビジネスを自由に展開できるため、レコード会社側に有利な契約形態。
原盤制作者
音楽を作るためにカネを出すという、音楽業界でイチバン、リスクの高いシゴトをしている人たちのこと。
原盤を制作するのにあたって、スタジオ代や編集に掛かった費用、スタジオミュージシャンに支払う演奏料などの資金を出した人や会社。アルバム1枚当たりの原盤制作コストは1000万~2000万前後、シングルで300万円前後が相場と言われており、一般的に投資回収は非常に難しい構造になっている。
目安としての乱暴な計算例だが、仮にアルバムの制作に1000万掛かり、原盤製作者に渡る原盤印税が15%だとしたとき、CD1枚3000円(内ジャケット代300円)で販売されるとしたら、印税は売価からジャケット代を引いた2700円の15%で405円。1000万円を資金回収するには最低でも2万4692枚以上売らなくてはならない。
原盤制作というハイリスクハイリターンな投資にレコード会社が耐えられなくなってきたこと、権利ビジネスにプロダクションが目覚めた事などを背景に、近年、原盤制作は、音楽出版社やプロダクションが資金を出している事が多い。言い換えれば、今の原盤制作者の多くは、プロダクションや音楽出版社であると言える。
CDなどは、原盤を複製する事で商品化される。
レコードビジネスにおいて、原盤の制作者は、レコード会社に原盤の複製権を譲渡して、売上から契約に従った印税を受け取る仕組みになっている。
ゲンロック
ビデオカメラやVTR等の同期をとる事。 「リファレンス」とも言う。