こ of なりぺでぃあ naripedia

稿(こう)
シナリオを改訂した回数の単位。
シナリオは改訂する毎に「第1稿」「第2稿」「第3稿」と数え、撮影に入る段階の最終的なシナリオを「決定稿」と呼ぶが、撮影中の演出によって部分的な見直しや書き直しが行われることもある。
公衆送信権
著作権のうち、著作物を有線無線を問わずに送信することをコントロールできる権利。公衆送信は、公衆に向けて一斉に送信する場合と、インターネットのダウンロードの様に、リクエストを受けて自動的に送信する場合に分けられる。前者のうち、無線によるものを放送、有線によるものを有線放送と呼び、後者を自動公衆送信(有線・無線に拘わらず)と呼ぶ。
自動公衆送信には送信を可能とするような行為(送信可能化)も含まれる。ホームページに他人の著作物をアップロードして公衆に閲覧可能とする行為も、著作者の公衆送信権を侵害することとなる。また、誰かがアクセス可能なインターネット上のサーバーにコンテンツを置いておくだけでも、「送信可能化」したとみなされ、対象とされる。
広角レンズ
一般的に水平画角が60度以上のレンズで 「ワイドレンズ」とも呼ばれる。単に「広い範囲が写るレンズ」「 標準レンズより焦点距離が短いレンズ」を「広角」と呼ぶことも多く、あまりちゃんとした定義は無いのだと思われる。
光学録音
映画のフィルム上に音の信号を光学的に焼きつけたアナログのサウンドトラック。最近では、別途、デジタルサウンドトラックが付随しているケースが一般的。
音の強弱を光の明暗または振幅に変え、専用のサウンドレコーディングフィルムに記録する方式で、フィルムの両端にQRコードみたいなシマシマ模様で音が記録されている。35mm 版の劇映画のドルビーステレオ等はすべてこの方式。film.jpg両端の模様はSDDS用サウンドトラック。左側で穴と穴との間の模様はドルビーデジタル用サウンドトラック。その内側の波状の模様は光学録音のアナログ・サウンドトラックで普通はドルビー・サラウンド処理が施してある。


興行会社
映画館や劇場の運営をしている会社。
映画業界で最もリスクは取らないが、最も力が強いかもしれない人達のこと。日本では公開したい作品の数に対して、常にスクリーンが少なく、劇場の確保が困難なため、配給会社は、彼等に「売れる」作品を供給すると同時に、作品によってはチケットの買取で彼らの収入を保証(タマを入れる)したりもさせられている。
配給会社から映画を買い、一般消費者に売っている。いわば小売業的なポジション。
従来、興行会社は、邦画系なら東宝、東映、松竹の3系列、洋画系では、東宝洋画系と、松竹洋画系の2系列(チェーン)で、地方の興行会社とも提携していたため、基本的にはどこのチェーンで公開するかで、日本全国の映画館が自動的に決まってきた。しかし、近年、外資系の興行会社のシネコン進出によって系列に関係なくロードショー中心に番組編成される「シネコン」の形態が全国に展開すると、東宝など国内のメジャー各社もシネコンの経営に手を出すようになり、興行チェーンを取り巻く環境は、激変した。これにより、従来、チェーンで守られてきた地方の興行会社を取り巻く競争環境は一段と激しさを増しており、シネコンに取って代わられて古くからの映画館が多く姿を消している。これら業界の変化は、配給と興行のあり方にも大きな変革を及ぼすことになった。1999年には、松竹が邦画ブロック・チェーン(=丸の内松竹チェーン:レギュラー63館、拡大時約120館)を解消し、フリー・ブッキングに移行している。
特に近年のスクリーン数の増は、シネコンの影響であり、そこに我が作品を掛けようとハリウッドメジャー系配給会社が配給活動を活発化、発言力を強めており、スクリーン数こそ多くなったけど、1つのシネコンの複数スクリーンで「ハリーポッター」みたいな事態も珍しくなくなった。
アート系の作品など、大作映画ではない作品の出口として都市部での単館興行という形態も一般化した。1地区1館のみの公開を原則とすることで、宣伝費やプリント代(P&A費)をおさえつつ、長期間の上映を行う形態で、都市部全体を市場と考えて、その映画館へ集客させるため、単館上映の映画館の座席をかなり効率よく稼動させる事が期待される。アスミック・エースが配給した「ピンポン」の大ヒット以降、都内の単館のヒットから地方のシネコンなどに上映館を拡大させるパターンも、生まれているが、 成功事例はそう多くない。
興行収入
映画の売上総額のこと。
興行収入=入場料金×入場者数 。単価1,800円の場合、100万人が見れば、興行収入は18億円。
通常、全米成績と呼ばれているのは、この興行収入のことで、全米で1億ドル以上の興収をあげた作品は、メガヒット作品と呼ばれる。
日本では週末ランキングを興行収入、累計成績を配給収入で発表するのが普通。2000年度より、一部の会社で興行収入での発表を始めた。
英語のBox Officeは俗語。直訳すれば、"入場券売場"なんて意味になるらしい。
興行収入は、「興行主(映画館)」と「配給側」で分割するが、この分け方のルールは、個別契約で、完全にケース・バイ・ケース。配給と興行の駆け引き次第だが、興行収入の40-60%が配給側に「映画料」として渡る事が多く、一般的に、映画の事業計画をざっくり立てるときには、興行収入の50%を映画館の取り分として計算することが多い。つまり、1800円のチケットが売れた(興行収入)として、その半分の900円を映画館が取り、残りの900円が「配給収入」となる。
考査
番組の内容が放送基準に照らして問題ないかをチェックする事。
使っちゃいけない言葉から、過激な残酷描写、えっちな表現までチェックは多岐にわたる。
近年、厳しくなってきてはいるものの、日本の考査は諸外国と比べるとかなりユルイと言う評判。よって、普通に国内で流れていたアニメも海外で放送されるときには、その国の考査基準で、表現が大幅にカットされしまったりすることもある。
構成台本
「シナリオ」「脚本」の事を指す。
シナリオを作る前に、大まかな流れを決める台本もそう呼ばれたりする。
単にテレビの収録やイベント等の進行台本もそう呼ばれる。テレビの構成作家と言えば、この進行台本の作家さん。
高速度撮影
映画フィルムは24コマ以上、ビデオなら30コマ以上のスピードで撮影する方法。 通常よりも多くのコマ数を使って撮影されたフィルムだから、通常に再生したときはスローモーションになる。
ジョン・ウーがアクションシーンで多用するテクニック。凄いスローモーションでガンファイトしたり、爆発したり、人が飛んだり。
最近、「ほほう...」とNARIZOが思ったビデオクリップMr.Children の「GIFT」は全編高速度撮影。
香盤表(こうばんひょう)
撮影をスムーズに行なうために、登場人物や小道具、衣装等を表にしたもの。
シーンごとに分類したものや登場人物により分類したものなどを必要に応じて用意する。
越し
越しショットとか言う。
向かい合った二人を撮る時、手前の人物の背中(肩越し)に相手の人物を納めたようなショットとか。
窓の手前の人物の動きと、窓越しに外で起きている事件を一緒に納めたようなショットなど。
こする
ビデオテープを録画したり再生する事。
こすれる
コンテンツなどに鮮度が無くなっちゃった状態。
相当、消費されちゃって飽きられちゃったり、話題になり辛い(売り辛い)ときに使われる残念な表現。
国境線なんか 俺が消してやるよ
在日韓国人高校生と日本人女子高生の恋愛を描いた社会派青春映画「GO」の名台詞。
生きている以上、持って生まれたプロパティや柵や、その他諸々制約になりそうなものばかりが、一見障害になるけれど、そんなものブチ破って本質で勝負してやるというポジティヴな決意を現した台詞。
俺の場合は、Yahoo!翻訳の性能がガンガン向上して、コトバの境界線を消してくれる日を勉強せずに待ってます。
コーディネーター
手配するひと。問題解決職人みたいな(笑)。
撮影を円滑にするための事前準備やスタッフキャストの手配等、様々な分野のコーディネーターがいる。
小道具
演出上必要なこまごました物品。またはそれを扱う部所。
コピー
.ビデオ映像を他のテープにダビングする行為。
ダビングしたテープそのもの。
単に真似る事。
齣落とし(こまおとし)
フィルムは24コマ以下、ビデオは30コマ以下のスピードで撮影する方法。 実際より速いスピードで映像が動く。
映画のフィルムの場合、普通に撮影した1秒間は24コマので構成されるが、そのうちのいくつかのコマを意図的に抜き落ちすことで、通常の再生を行ったとき、動作を実際より速く感じさせる手法。
コマ撮り
一コマづつ撮影する方法。 ストップモーションとも呼ぶ。1コマごとに静止画像を撮影していき、それをつなぎあわせて動画をつくりだす手法。手間がかかる上に、被写体が速く動く場合はフリッカー現象(カクつき、つまり前後のコマが滑らかに繋がって見えない)をおこすという問題がある。
コメディリリーフ
そこに居るだけで笑わせる俳優のこと。
ゴーモーション
ILM社のデニス・ミューレン、フィル・ティペット、スチュアート・ジフらによって開発された、人形アニメーション撮影技法。
ゴーモーションでは、人形はコンピュータ制御の動く棒に取り付けられ、低速度のカメラで撮影される。カメラのシャッターが開いている間に被写体が動くので、ブレが撮影され、コマ撮りの不自然なカクつきがない、よりリアルな動きになるとされたが、CGに完全に取って代わられてしまった。
小屋
「映画館」や「劇場」の俗称。 多分、芝居小屋が語源じゃないかと思う。
コラポレーション
共演、競演、合作、共同作業などのこと。
誰かに手伝ってもらった事をカッコよく言ってみたコトバ。
ゴールデンタイム
19時から22時までの放送時間帯。 最も視聴率が取れる時間帯とされ、広告費が最も高い。通称「ゴールデン」。
転がし
ステージ上で、ヴォーカルやミュージシャンが演奏を確認するために置かれている、モニタースピーカーのこと。
殺す
ものが動かないように固定する事。
音量や照明のボリュームダウンのこと。
コンゲーム
登場人物の騙しあいにより二転三転するストーリーのこと。
登場人物だけでなく、観客も騙すような展開をする。
詐欺師のことをコンマンと呼ぶことから来ている。
コンセプト
本来の意味は「概念」「考え方」。
設定したターゲットに対し、最終的にその広告制作物で何を伝えるかを集約した言葉。
一言で説明するのはとても大変なので、実はいちばん、ここを考えるのが大変。
コンティニュイティ
シーンとシーンのつながりのこと。これが悪いと、見ている側にとって、よくわからない話になってしまう。
コンテンツ
あらゆるコミュニケーションメディアの情報の中身・内容。
コンテンツ業界のコンテンツといえば、一般的に映像や音楽などを指す。
コンベンション
アーティストや作品、コンテンツを売るための業界向けお披露目イベントのこと。 音楽の場合は、ディーラー向けに、アーティストのライヴ演奏とプレゼンテーション、軽食や酒などが供されることが多かったが、最近はどこも販促予算が無いので、激減している。
ディーラーがシゴトと称して酒を呑みにいく口実。
コンポジット
画像の合成処理のこと。
コントラスト
明暗の度合いのこと。